ソースのおはなし


弊社創業者安井敬七郎とソースの出会い

技術情報1
 代々、仙台藩おかかえの藩医であった安井家の十三代目として、安井敬七郎は安政元年(1854年)仙台で誕生した。
仙台藩主設立の医学を中心にあらゆる学問を学ぶ学校『養賢堂』において修学し、成年東京にてドイツ工学博士ワークネル教授に師事し、工業化学をも学びました。
その頃、教授と共に訪れた神戸で食事をした際、


『神戸には美味しい肉があるのに、どうして日本には美味しいソースがないのでしょう』


という教授の言葉が敬七郎のソース造りの道への始まりであると、言い伝えられております。





現在のソースに至るまで

技術情報2

 それからというもの、当時の輸入されていたソースをベースに、より日本人に合ったソースをと日々研究を重ね、明治18年(1885年)香り高い褐色の液体を創りあげました。
それが阪神ソースのはじまりであり、日本のソースのはじまりとも言われています。

しかし当時は、まだまだ一般に用途を知られていなかった調味料だったため、販売には非常に苦労し、敬七郎の知っている唯一の販売ルートである薬屋さんにその販路を託していたと思われます。






その後…


その後、明治25年(1892年)海外視察団に参加した敬七郎は、東南アジアよりイギリスへ渡り、
世界最古のソースメーカー『リー&ペリン』社を訪ね、ソース造りの指導を受けて帰国しました。
そして、敬七郎にとってソース造りの原点の地神戸市兵庫区荒田町に『安井舎蜜工業所』として、
本格的なソース工場を新設し、国産ソースの基礎を創りました

それから1世紀以上、安井敬七郎の精神は受け継がれ、今日の味を未来へ伝えていっております。